ぐっちのこと
2020年5月8日、「キャンサーペアレンツ」創設者の西口洋平(ぐっち)が旅立ちました。
2016年4月、「子どもをもつがん患者のつながる場をつくりたい」というぐっちの思いで始めた活動は、4年後、会員3500人のネットワークになっていました。
ぐっちから預かった「つながりは、生きる力になる。」というバトンを、運営メンバーと会員の皆さんで大切に大切につないでいきたいと思います。
闘病中に感じた孤独感
2015年2月、35歳のときに「ステージ4のがん」の告知を受けました。頭が真っ白になり、何も考えることができませんでした。家族や友人、職場の同僚などの支えで日常生活に戻ったものの、大きな孤独感を抱えながら、手探りの日々でした。
同世代のがん体験者が周囲にいなかった。相談できる人がいなかった。しかし、小さなお子さんを持つがん患者が毎年約6万人(2015年国立がん研究センター調べ)増え続けている事実を目の当たりにし、「孤独を感じながら闘病しているのは、自分だけではないはず」と、子どもをもつがん患者でつながれる「キャンサーペアレンツ」を2016年4月に立ち上げました。
現在も、週に一度の通院による抗がん剤治療を続けながら、会社ではたらきながら、キャンサーペアレンツの活動を平行して進めています。いつどうなるかわからない状況の中、最後の仕事と位置づけて取り組んでいます。 (2016年4月)
キャンサーペアレンツ創設者
西口洋平(ぐっち)
ぐっちのブログ
35歳でのがん告知、最後の仕事。
35歳、妻と子(6歳)を持つサラリーマンに訪れた、突然のステージ4のがん告知。自身と同じ境遇の人たちが繋がれる「キャンサーペアレンツ~こどもをもつがん患者でつながろう~」(https://cancer-parents.com)を立ち上げ、治療と平行して活動を続けている。最後の仕事の記録とする。
キャンサーペアレンツの取り組み
SNSサービス~つながりは生きる力になる~
キャンサーペアレンツの主力活動。こどもをもつがん患者さん同士のつながりの場。
登録すると日記を投稿したり会員同士でつながることができます。
イベント主催
キャンサーペアレンツ会員さん同士の交流などのイベントを行っています。
2020年5月には初のオンラインイベントも開催、今後も定期的な開催を目指します。
研究・調査
キャンサーペアレンツ会員のみなさまにご協力いただきました、国立がん研究センター東病院の先生方との共同研究結果が「Journal of Pain and Symptom Management」に出版されました。
●メディリード社との共同自主調査(一例)
キャンサーベイ
国内初のがん患者向け調査サービス。子育て世代、働く世代のがん患者が集うキャンサーペアレンツの会員が対象。医療領域だけでなく、衣食住、就労、お金、性、子育て、介護、エンタメなど、幅広いテーマに対応できます。
がん教育
学校など教育機関にて講演活動を行っています。
副作用シェアアプリ
Coming Soon
キャンサーペアレンツ会員主催のプロジェクト
えほんプロジェクト
親としてがんに罹患した経験を生かした絵本を制作・活用することで、がんについてのオープンなコミュニケーションの一助を担い、がんになっても子育てしやすい、生きやすい社会になってほしい、そんな願いをこめて活動をしています。
2018年12月 生活の医療社から出版
絵と文・たなか さとこ
「ママががんになった」 ———大好きなバレッタもつかえない。 抗がん剤で脱毛した母とのやりとりを、ユーモアを交えながら娘の目線で描く物語。がんと診断されこれから抗がん剤治療に取り組む方、現在抗がん剤治療中の方に、ぜひ親子で読んでいただきたい絵本です。
ABOUT US
「キャンサーペアレンツ」が目指す、3つの「ありたい姿」
闘病中の希望となる
「つながり」を生みたい
同じ境遇の方に出会い、仲間ができることで、気持ちがラクになる。孤独感から解放される。これからの闘病に希望がもてる。そして、少しずつでも前向きになれる。これまでできなかった、新たな一歩を踏み出せる。会員さんにそんな気持ちを持ってもらえる場でありたいと思います。
声なき声を届けたい
30~50代を中心とする働き盛り世代、子育て世代は、「がん」という病気をカミングアウトしづらい環境があり、生きにくさを抱え込んでいるケースが多々あります。そんな「声なき声」を世の中に届けていくサービスでありたいと思います。
生きやすい社会を
作りたい
がんになっても子育てしやすい、働きやすい、前向きに、生きていきやすい社会の実現へ。がん患者のチカラが、世の中を変えていきます。きっと変わります。私たちのこどもの世代が同じことで悩むことがないよう、社会に向けて声をあげていく「つながり」でありたいと思います。
運営メンバー
メンバーそれぞれが本業をもちながら、「つながりは、生きる力になる。」というぐっちのメッセージへの想いと自身の知識やスキルを持ち寄り、「プロボノ」という形態でボランティアで運営に参加しています。
神吉 徹二
高校の同級生である西口くんが35歳でがんに罹患し、何かやりたいと強く思い、一緒にCPWEBを立ち上げたことがきっかけです。これからも、西口くんのために、という最初の想いを大事にしながら、CPが社会課題解決により貢献できるよう活動していきたいです。普段は複数企業でフリーランス人事をしています。
髙橋 智子
「つながりは、生きる力になる。」つながったぶんだけ別れがつらくなるのではないかと不安もあった私に、つながることで不安を上回る力が生まれ、受け継がれていくことをキャンサーペアレンツから教わりました。つながりの連鎖はいのちの連鎖。目指すは「つながり47~47都道府県でのオフ会開催~」/都市計画事業・コンサルアシスタント
中川 純希
高校生の頃から医療福祉の領域で、自分が世の中の人々に貢献できることはないかと考え続けてきました。キャンサーペアレンツを通して、”つながりは、生きる力になる”ことを証明したいと思っています。 現職の業種・職種:ビジネスディベロップメント
永江 耕治
精巣腫瘍サバイバー。「つながりは、生きる力になる。」という理念。「一方的な援助はせずに、受益ではなく与益」という考え方に共感し、2019年よりキャンサーペアレンツに理事として参画。/IT業界・会社役員
細川 拓
共感と体験によって新たな人と人との繋がりを生み、良質なコミュニティ作りを通じて、キャンサーペアレンツの理念を実現していきたいと思います。
半田 頼敬
幼少期に父親を癌で亡くしましたが、社会や周りの方の「つながり」に支えられて生きてきました。社会課題を少しでも解決できればと思います。
中川 彰
高校生の時に、父親をがんで亡くしました。彼が闘病中にキャンサーペアレンツがあれば、 エバンジェリストになるくらいサイトを好んで使ってたんだろうなぁと情景が浮かびます。 現体験を元に、より良い価値を広めていきたいなと思っています。
馬場 久美子
「いのちをつなぐ対話をしよう」をテーマに、コーチングやオープンダイアログ等いろいろな活動をしています。自分自身が迷っていた時期、ぐっちさんの活動を拝見していて、とても励まされ、自分の生きる力につながった実感がありました。皆さんと一緒に、どんな可能性を探求できるのか、とても楽しみです!
牧野千代
医薬専門の広告代理店で、がん領域の医療者/患者さん向けの文章を書いていました。ぐっちさんに預かった「つながりは、生きるちからになる」というバトンを多くの人に渡したいと思います。/IT業界・マーケティング
キャンサーペアレンツの組織
存在目的:
「”つながりは生きる力になる”を証明する。」
組織運営に関する考え方:
キャンサーペアレンツの運営メンバーは、全員がボランティアです。
「’つながりは生きる力になる’を証明する」というパーパスに共感し、自ら手をあげた有志の集まりになります。
自分のペースで、共に活動するメンバーと助け合いながら、得意な領域やチャレンジしてみたい領域を自ら選択し、運営スタッフとして働いています。
組織運営のかたち:
キャンサーペアレンツは、一般企業の代表取締役にあたる「代表理事」は置かない形態で組織を運営しています。具体的には、数名の理事とスタッフ全員がフラットな関係で各自が役割と権限を持ち、主体的・自律的に課題解決を進めています。
西口さんが自身の活動の中で実践してきた事が、形を変えて”パーパス”となり、組織運営の中心の考え方として大事にしています。
実践に際しては、Holacracy(ホラクラシー)という組織運営方法を取り入れています。
Holacracyは、「権限を経営層や管理職に集中させるのではなく、広く組織全体に分配し、組織のパーパスと全ての業務が繋がった状態のまま、メンバーが自主的に活動できる」という特徴があります。
社会課題を同じく解決する志を強く持ち、Holacracyの先駆者として組織運営をされている株式会社Bowlの徳里さんにご支援を頂き、実践を積み重ねています。
キャラクター「CPパパ」と「CPママ」
キャンサーペアレンツのメインキャラクター
キャンサーペアレンツTシャツ販売しています!
イベントやキャンサーペアレンツの集い(オフ会)などで、スタッフが着用しているキャンサーペアレンツ オフィシャルTシャツですが、どなたでもお求めいただけます!
ロゴ、サービス名など、いずれもキャンサーペアレンツにちなんだデザインとなっております。
ご購入における利益はすべて、キャンサーペアレンツの運営等にかかる活動費として、寄付金となりますので、ご理解をお願いいたします。
ユニクロのUTme!にて、販売をしていますので、ご確認ください。
キャンサーペアレンツを寄付で応援
マンガになりました!
「多くの方に、がんのことを知って欲しい。子育て世代のがんと生きていくことについて知って欲しい。」という想いを受け止めていただき、マンガ家のたちばな いさぎ (Isagi Tachibana) さんに素敵な作品を書き下ろしていただきました。その名も「晴れときどき末期がん」です。
マンガは、わかりやすく幅広い方に届けることができますので、少しでも、がんに対する理解が進むことを願っています。
また、売り上げの一部がキャンサーペアレンツへの寄付につながります。理解を深め、寄付にもつながる。多くの方にご購読いただければ嬉しいです。
■ebookjapan
https://ebookjapan.yahoo.co.jp/books/405422/A001739966/
マンスリーサポーターを募集中!
多くの方に活動のことを知って頂きたい、情報をお伝えしていきたいという想いから、毎月500円という金額のみにさせていただていております。
ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
※クレジットカードの手数料のみで、その他の手数料は一切かかりません。
直接寄付で応援いただける方
ゆうちょ銀行
口座名義:一般社団法人キャンサーペアレンツ
店番:018
預金種目:普通預金
口座番号:7250451
記号:10170(ゆうちょ銀行同士の振り込みの際に使用)
住信SBIネット銀行
口座名義:一般社団法人キャンサーペアレンツ
支店番号:106 法人第一支店
口座種別:普通
口座番号:1214177
■寄付金額は自由に設定いただけます。
■お振込みいただけましたら、メールにてご連絡をお願いいたします。
ご連絡先:info@cancer-parents.com
名称 :一般社団法人キャンサーペアレンツ
設立 :2016年9月21日
創設者:西口洋平
理事 :神吉 徹二、髙橋 智子、中川 純希、永江 耕治
所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座1-22-11 銀座大竹ビジデンス 2F
事業内容
■「キャンサーペアレンツ~こどもをもつがん患者でつながろう~(cancer-parents.com)」の企画、開発、運営
■「キャンサーペアレンツ」の運営を通じた、子育て世代、就労世代のがん患者の情報発信
■イベント、セミナー等の企画、運営、協力
■「がん教育」「がんと就労」「がんと生活」などにかかわる各種情報提供 など
© 2019 一般社団法人キャンサーペアレンツ